東北資材工業の進取の精神は、海洋資源増殖のジャンルにも向けられています。
なかでも、画期的な養殖方法として注目を集めたトリガイの養殖容器は、本体は砂地で栽培するものを海中で計画的に養殖することを実現。1年ほどで販売が可能な成貝になることから、極めて高い商品価値を発揮し、寿司ねたや生食用など、その活用範囲を拡げることも大きな威力を発揮しています。
トリガイはもともと愛知県や京都府が産地として有名でしたが、こうした養殖が可能になることによって、東北各地でも試験養殖がスタート。すでに宮城県などで出荷可能な成貝の生産が確認されています。
開発に際しては、現場の生産者や研究者との情報交換や技術交流を積み重ねており、その意味からも東北資材工業の先進性が高く評価されているのです。